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ニュース(2008年)

プレスリリース(記者発表)
【女子】ホッケー日本リーグ最終節 ソニー一宮ブラビアレディース3連覇!

 山梨学院ホッケースタジアムで行われた女子のホッケー日本リーグ最終節。ここまで勝ち点1差で競り合っていたコカコーラレッドスパークスと、ソニー一宮 ブラビアレディース。前日には、それぞれ天理大学、山梨学院大学を破り、勝ち点を3伸ばし、その差1点のまま最終試合に臨む。レッドスパークスは前回破れ ている山梨学院大学だけに、借りを返し、勝ち点を3伸ばして最終のブラビアレディースと天理大学の試合を待ちたかった。しかし、レッドスパークスの思惑通 りに進まず、結果的に山梨学院大学に2−2の引き分け、勝ち点を1伸ばすにとどまった。この時点で、ブラビアレディースとの勝ち点差は0。32で並んだ。 優勝の可能性は、ブラビアレディースが大量失点で敗戦とならない限り優勝の可能性は局限された。
一方のブラビアレディースは、レッドスパークスの試合結果 を見て試合に臨むことができ、精神的な余裕はできた。最終戦は、上位との対戦が続き、3位争いから後れを取った形の天理大学。試合の流れは攻めるブラビア レディースに守る天理大学の形は予想できたところ。試合展開はまさにそのように進み、ブラビアレディース優勢は終始変わらなかったが、天理大学は数少ない チャンスを生かし最終0対1で勝利をおさめた。

  注目の2試合はそれぞれ上位チームにとって厳しい内容となったが、得失点差でソニー一宮ブラビアレディースが優勝、3連覇を飾った。今シーズ ンはレッドスパークスの急成長により、一時はトップを譲る苦しい展開となったが、圧巻だったのは、天王山における連続の逆転勝ち。女王の貫禄を見た。ま た、どのスタジアムにも応援団が駆けつけチームとの一体感が醸成されていると感じる。これもチーム関係者及び選手たちの日頃の活動が認められていることに つながっている。最終戦を落としたものの、その安定感は、やはり女王ブラビアレディースである。
  一方、レッドスパークスは、急激に成長し昨年までの順位を一気に更新、最終優勝チームと勝ち点で並ぶところまできた。今一番勢いのあるチーム であることが強く印象に残ったリーグ戦であった。天王山を地元広島で迎えるところまでは、もしかしたらという思いを、日本中のホッケーファンにもたらし た。ぜひともこの勢いを続けて日本のホッケー界を活性化していっていただきたいと願う。

  トップの争いに隠れてしまった感じはあるが、3位を争ったグラクソスミスクラインと南都銀行の両チームの健闘も必見であった。それぞれが上位 チームとの戦いで相手を脅かす戦いを行い、苦しめた。お互いの争いでも結果的に勝ち点で並び得失点差も1で、最終的に勝利数でグラクソスミスクラインが3 位となった。今シーズンの混戦はまさにこの2チームが演出したといっても過言ではないだろう。
  残念ながら、下位に甘んじた学生の4チーム。天理大学、山梨学院大学、立命館大学、東海学院大学。上位チームに対して、ところどころポイントとなる試合を行った。来シーズンの奮起に期待したい。

  いずれにしても、北京五輪を終え、それまで日本リーグを支えてきたスター選手の何人かがこのステージを去った。リーグのレベルはどうなのか?次 代の日本を支えるスターは出るのか?など、ロンドンへ向けてスタートした今年、注目を集めた女子の日本リーグは、企業チームの活躍でシーズンを終えた。こ のリーグの中から間違いなく新しい人材が、つながりが、そして流れができてくると確信できる大会であった。

2009女子ホッケー日本リーグ
優勝 ソニー一宮ブラビアレディース(32)
2位 コカコーラウエストレッドスパークス(32)
3位 グラクソスミスクライン(25)
4位 南都銀行(25)
5位 天理大学ベアーズ(23)
6位 山梨学院CROWING GLORIES(14)
7位 立命館大学(6)
8位 東海学院大学(2)
( )は勝ち点