HOME > ニュース > 記事一覧

ニュース(2008年)

プレスリリース(記者発表)
ホッケージュニアワールドカップ2009 ドイツ優勝!

 6月7日より開幕した男子ホッケーのジュニアワールドカップが、21日、なんと15日間という長い大会期間を終えて閉幕いたしました。今回は、通常の16ヶ国から、初めての2国間(シンガポール・マレーシア)の共催などを記念して、特別に20カ国の参加のもと行われました。予選ラウンド、メダルラウンド、ノンメダルラウンド、ファイナルラウンドなど、こんがらがってしまいそうなレギュレーションのなか、大会は進み、最終日を迎えました。決勝戦はドイツとオランダというホッケー界ではヨーロッパの巨人といわれている2チームの間で行われ、オランダがPCで先制しましたが、その後ドイツが3点をフィールドゴールで奪う形となり逆転でドイツが優勝しました。ドイツは、2006年のドイツワールドカップ、2008年の北京オリンピック、そして2009年のジュニアワールドカップと、立て続けに世界のタイトルを獲得しています。ジュニアの優勝で、来年のワールドカップ、そしてロンドン五輪でも大会の中心的な存在になっていくでしょう。
  一方オランダも今回安定した試合運びを見せ、負けなしで最終日を迎え、ジュニア層の育成は間違いなく進んでいることをアピールしました。PCのフリッカーでもWEERDENという新しいスターが生まれ、今回もPCの得点だけで2位以下に2点差の13得点。見事得点王に輝きました。3位はセミファイナルでドイツにゴールデンゴールで敗れたオーストラリア。いつもの爆発的な得点力は影をひそめていましたが、PCからでもフィールドゴールでも点の取れる、また失点を最少に抑えるという新しいオーストラリア像を感じました。4位はニュージーランド。オセアニアのライバル、オーストラリアがいることで、また予選参加国数の少なさで、苦杯をなめてきたニュージーランドが、アテネ五輪辺りから、その地位を確実に上げ、今回もSIMON CHILDという脅威のストライカーを擁しベスト4に入りました。
  今回、残念ながらベスト4入りを逃したのが、アジア勢と前回優勝のアルゼンチン。特にインドは、ジュニアアジアカップ優勝を引っ提げて登場したものの、予選ラウンドでの試合運びがおもわしくなく、紙一重の差でノンメダルラウンド(9〜16位戦)へ落ちました。そちらでは気を吐き、ダントツの強さで9位を獲得。それだけに予選リーグの戦い方に同じアジアの国として悔しさを隠しきれないところがあります。以下上位はパキスタンが5位、アルゼンチンが6位、韓国が7位、欧州予選優勝のスペインが8位でした。他の欧州勢の隆盛に比較し、ロンドン五輪を控え、期待の高まっていたイギリスは、最終16位となり、オリンピックへ向う国としては心配な状況になりました。
  日本は、内容の詳細は、次号のホッケーマガジンで掲載されますので、そちらもご覧頂きたいですが、体調管理や、GKの試合中のケガなどさまざまな課題や切り抜けなければならない問題はあったものの、3勝4敗1分けの最終13位はよく頑張ってくれたと思います。準備期間の少ない中、あるいは常設されないチームでありながらここまで来れたのは、チームがうまく機能していたといえると思います。選手とスタッフの皆さんに御礼を申し上げます。ここで世界を見た選手たちが、さらにその上を目指して精進し、フル代表でのワールドカップやオリンピックを目指してくれることを、心から祈るばかりです。明日の日本を支えるスターはあなた方なのですから!

2009ジュニアワールドカップ
優 勝 ドイツ (ヨーロッパ プールB)
2位 オランダ (ヨーロッパ プールD)
3位 オーストラリア (オセアニア プールB)
4位 ニュージーランド (オセアニア プールD)
5位 パキスタン (アジア プールA)
6位 アルゼンチン (パンアメリカン プールA)
7位 韓 国 (アジア プールC)
8位 スペイン (ヨーロッパ プールC)
9位 インド (アジア プールD)
10位 ポーランド (ヨーロッパ プールD)
11位 ベルギー (ヨーロッパ プールA)
12位 マレーシア (アジア プールC)
13位 日 本 (アジア プールB)
14位 エジプト (アフリカ プールA)
15位 南アフリカ (アフリカ プールB)
16位 イギリス (ヨーロッパ プールC)
17位 チ リ (パンアメリカン プールB)
18位 ロシア (ヨーロッパ プールA)
19位 シンガポール (アジア プールD)
20位 USA (パンアメリカン プールC)
※( )内は所属大陸と予選ラウンドのプール)