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ニュース(2008年)

ニュース(2008年)
【男子】 北京五輪予選大会 日本vsドイツ

世界王者ドイツの壁。さむらいJAPANの健闘に惜しみない拍手を!

この試合に勝てば北京オリンピックへの切符を手に入れることが出来る。
2008年北京オリンピック男子ホッケー最終予選大会の最終戦。予想通りの圧倒的な実力を見せつけ、ここまで無敗、しかも無失点で勝ち抜いたドイツ代表と、昨日はマレーシアとの接戦の末、執念のドロー、今日の決勝戦へ駒を進めた日本代表・さむらいJAPANが対戦。決勝戦はファン待望のカードとなった。なお10日に行われた予選リーグでは、ドイツが4−0で勝利している。

立ち上がりからドイツのパワフルでスピード感あふれる攻撃が展開される。
13分に#23 KELLER Florian がサークルトップからリバースヒットシュートを、15分にはFHから#16 MEINERT Niklas がサークル内へ打ち込み#18 KORN Oliver が飛び込みタッチするが、いずれも日本の堅い守備に得点できない。しかし16分。ドイツは、#22 WITTHAUS Matthias がセンターライン付近でパスカットし、ドリブルでサークルインしてリバースヒットを放つ。それを#23 KELLER Florian がゴール右ポスト前でタッチ、ドイツが先制した。

対する日本も必死の防御から反転速攻、少ないチャンスをものにしようと攻撃を仕掛ける。12分に日本は、#17伊東満が左の23メートルライン付近からセンターリングし、#11坂本博紀がGK前でタッチするが惜しくもゴール上を通り抜けた。また19分には#10穴井善博がサークル内で相手のDFのキックを誘い、PCを取得。主将#9山堀貴彦が得意のドラッグフリックで得点を狙うが、ドイツGKのファインセーブにより得点は阻まれた。

追加点が欲しいドイツ。32分にPCから#19 ZELLER Christopher がドラッグフリックでシュートを放つが、日本GK#21三好浩史のファインセーブにより、得点には至らない。そのまま1−0と、ドイツのリードで前半を折り返した。

後半開始早々のドイツ。39分、右からの回り込みでPCを取得。それを#19 ZELLER Christopher が決め、追加点。また47分にも、日本のDFの反則からPCを取得。同じく#19 ZELLER Christopher がドラッグフリックでゴール左上に決め、3−0とさらに点差を広げた。

それでもドイツの攻撃は止まらない。

54分には#9 FUERSTE Moritz のセンターリングから、#18 KORN Oliver がタッチシュートを狙うも、ゴール枠には入らず。60分にも、#22 WITTHAUS Matthias がサークルトップからシュートを放つが日本GK#21三好浩史が死守する。

ドイツの攻撃を組織的に守りながら得点を狙う日本。積極的に攻撃を仕掛けるが、なかなかドイツの堅守を破ることが出来ない。さらにドイツは68分にPCを取得。今度は#11 DRAGUHN Sebastian がドラッグフリックでシュートを放ち、4−0とした。

試合終了間際70分、日本はPCを取得。「なんとか一矢を報いるつもりで」(#9山堀)。主将#9山堀貴彦が渾身のドラッグフリックを放つが、ゴール左ポストに当たり、念願の得点を挙げることは出来なかった。このまま試合は終了。ドイツが優勝、日本は第2位となった。

日本はメキシコ五輪以来40年ぶりの五輪出場を賭け、世界ランク1位のドイツの他、マレーシア、ポーランド、スイス、イタリアも北京五輪出場の残り1枠を目指し、4月5日から4月13日まで6日間の試合日程で各国が激しく戦った。

期間中、日本戦には地元の小中高生をはじめ、日本全国よりホッケー関係者やファンが詰めかけ、平日は連日約1000人超、土日には2000人以上の観衆が集まり、大会は成功裡に終了した。

日本代表・さむらいJAPANは、サポーターの声援のあと押しにも助けられて、決勝進出を果たした。また優勝した世界ランク1位のドイツが魅せたトップレベルのホッケーは観客を大いに魅了し、北京五輪での上位入賞が期待される。